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2013年5月

2013年5月20日 (月)

散歩中の出来事

今日は久しぶりに早く帰り、まだ明るいうちにリーフと散歩に出かけました。

遊歩道をてくてくと歩いて一周します。

大通りを渡るところはアーチ状の歩道橋になっています。

散歩コースにはそんな歩道橋が三ヶ所あり、その最後の歩道橋を渡り始めたときのことでした。

うす暗くなったころの霧雨で路面は濡れ、あたりは灰色にくすぶった、ちょっと幻想的な雰囲気です。

誰もいない歩道橋のてっぺんから、一匹のネコがこちらに向かって、とことこと歩いてきました。

やがて彼女は我われに気付き、ほんの少しの思案ののち、手摺の向こう側の僅かなでっぱりへと身を隠しました。

下の道路までは、まだかなりの高さです。ネコにとっても飛び降りるのは至難なのでしょう。

それにしても、手摺の支柱の間から姿が垣間見えます。いや、どちらかというと丸見えです。

しかし彼女はじっと息をひそめているので、リーフと私はできるだけ知らんぷりをして通り過ぎました。

正確に言うと、がっちりホールドしていたのでリーフは余分な動きができませんでした。

でも、吠えなかっただけでも偉かったといえます。何かを察していたのでしょうか。

我々が通り過ぎた後、彼女はしばらくの間、手摺の支柱の間から頭だけを出してこっちを見ていました。

またしばらくして振り返ると、何事もなかったように歩き去る後姿を遠目に見ることができました。

ネコにはネコの目的があって用事がある。

リーフにはリーフの、そして私には私の世界がある。

その三つの同等な生き物が、ほんの少しだけ交わった刹那の出来事でした。

私は子供のころ読んだことがある「エルマーの冒険」という本を思い出しました。

そして何だかとてもうれしくなりました。

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